JR観音寺駅前! ホテルサニーインにステイして絶景観光と讃岐名物「骨付き鳥」を堪能する休日【香川県】
観音寺市は、香川県の西端にあり、瀬戸内海に面する美しい町です。四国を巡るお遍路さんには六十九番札所の観音寺がある町として知られていきましたが、近年は、アニメ『結城友奈は優者である』の舞台としても関心が高まっています。今回は、観音寺市の玄関口、JR観音寺駅のすぐ前にあるホテルサニーインにステイして観音寺の絶景と絶品の味を堪能してきました。
目次
空海ゆかりの地・観音寺市
観音寺市という名前は、讃岐の国出身の空海が聖観音菩薩を安置したことに由来します。
もとは神宮寺という名前であった寺名が観音寺にかわり、いつしか周辺地域も観音寺と呼ばれるようになったのだそうです。悩める者を大いなる慈悲の心で救済し癒してくださる観音様の名前を持つこの町に、一歩足を踏み入れるとなんだかいいことがありそうな気がしてうきうきしてきます。
16時のホテルのチェックイン時刻までドライブへでかけました。市街地を抜け、右手に青い瀬戸内の海を見ながらしばらく進むと「道の駅 とよはま」に到着。
最初に目を引くのは美しい海を背にして建つ「黄金持ちの聖地」と書かれた寛永通宝のモニュメント。お札に願い事を書いてお祈りするとお金持ちになれるらしく、人気スポットなのだそうです。
店内には、たくさんの大漁旗が飾られ、海辺の町を訪れている実感がわきます。数種類のうどん、まんじゅう、キーホルダーのほか、変わったところでは名産品のいりこを使用したアクセサリーなどたくさんの商品が並んでいました。
特に目を引いたのは、アニメ『結城友奈は優者である』の関連グッズの多さです。コカ・コーラ社が展開するラッピング自販機の第1号が設置され、聖地巡礼で訪れるファンがたくさんいるのだそう。道の駅とよはまから瀬戸内海を眺め、金持ちの聖地にお願いをしたら、めざすホテルサニーインへ向かいます。
◆道の駅とよはま
住所:香川県観音寺市豊浜町箕浦字大西甲2506
電話:0875-56-3655
営業時間:売店 9:00~17:00、食堂11:00~15:00
定休日:月曜日 ※祝日の場合翌日
駅前におもてなしたっぷりのホテルサニーイン
道の駅とよはまから車で約15分。JR観音寺駅のすぐ目の前で、目印は赤い看板です。
駅前のホテルというと、駐車場の狭さがネックで駐車しにくいイメージがあります。しかし、ホテルサニーインの駐車場は広く、車が駐めやすかったです。
フロントは、ホテル玄関を入ってすぐ左手。チェックインの時に食事券を渡されました。夕食付きのプランを予約した場合、チェックイン時に夕食時間を指定するシステムになっているホテルが多いですが、夕食の時間は時間指定でなく17:30~21:30に行けばいいとのことでした。気ままな旅を愛する私は、時間に縛られることなく夜まで自由に行動できるのでとてもうれしく感じました。
案内された最上階のツインルームは、チリ一つなく、冷蔵庫の中も丁寧に掃除されているのがよくわかり、気持ちのいい部屋でした。室内は土足禁止。足を開放してくつろげるようになっています。
朝、お化粧するときに重宝する小さい鏡が置いてあったのも、ホテルの方が宿泊する人のことをちゃんと考えてサービスしてくださっているのがわかります。これ、ビジネスホテルなんかだと置いていないところが多いけれど、持ち歩くにはかさばるし無いとすごく不便なのでホテルに備えつけられていると便利です。
夕飯前に海辺をドライブへ
チェックインがとてもスムーズに済んだので、夕食前にドライブに出かけました。ホテルサニーインのそばには、観音寺市の有名な観光スポットが点在しています。
1. 銭形砂絵
ホテルから車で約6分のところに「銭形砂絵」があります。江戸時代初期に丸亀藩主・生駒高俊公が領内巡回で訪れることが決まった際、歓迎のため領民が一夜で作り上げたといわれています。上から寛永通宝を見るためには、展望台へ向かう道路を車で登っていく必要があるのですが、結構急勾配でくねくねと曲がる細い道です。心臓をバクバクさせながら登りました。夜にライトアップされる様は幻想的なのだそうです。
◆銭形砂絵
住所:香川県観音寺市有明町14
電話:0875-24-2150(観音寺市観光協会)
2. 父母が浜海水浴場
銭形砂絵から、車で走る事15分ほどで到着。「父母が浜海水浴場」は美しい夕景が撮れると話題の絶景スポットです。美しい写真を撮るには、干潮時の日暮れ時、風のない日が鏡のような写真を撮るベストタイミング。日没の前後、ゆっくりと変わってゆく空と海の色が感動的でした。海にじゃぶじゃぶ入っていいようにビーチサンダルを忘れずに。
◆父母が浜海水浴場
住所:香川県三豊市仁尾町仁尾乙203-3
電話:0875-56-5880(三豊市観光交流局)
3. 琴弾回廊(ことひきかいろう)
お日さまが沈むと、あたりは暗くなってきます。ホテルに帰る前に潮風にさらされてべたつく髪を洗いたい。どうせなら、ゆっくり温泉に浸かりたくて、天然温泉を利用した日帰り温泉施設「琴弾回廊」に寄り道です。露天風呂やサウナも完備され、入浴料は850円。ここでゆっくりとお風呂に入り、おなかをすかせてホテルに戻りました。
◆琴弾回廊
住所:香川県観音寺市有明町6-6
電話:0875-24-4567
営業時間:温泉・宿泊 11:00~23:00(最終受付22:00)、食事11:00~15:00(L.O.14:30)17:00~22:00(L.O.21:30)
おまちかねの夕食! 絶品の名物「骨付き鳥」
夕食はホテル1階のレストラン観音寺でいただきました。レストランは落ち着いた色調のモダンな内装で、壁に魚群が泳いでいます。「朝夕食付プラン」には、ファーストドリンクと3,300円(税込)分の食事券(ドリンクも可)が含まれています。追加注文も可能です。ホテルの方におすすめを聞くと、忙しい手を止めて今の季節のおすすめを教えてくださいました。ホテルスタッフの方の気配りがとても丁寧です。
まずは、スタッフおすすめの板わさと観音寺の名物・釜揚げいりこのフライ、生ビールも注文して骨付き鳥が出てくるのを待つことにしました。ビールをグッと一口、つまんだ板わさが鼻を抜けるワサビの風味と絶妙に風味とマッチして絶品。揚げたて子熱々の持ちのいりこもんもビールによく合います。思いがけない絶品の登場に、あっという間に完食・完飲! 骨付き鳥が出てくるまでの繋ぎにと思っていた計画が狂いました。
さらにと瀬戸内乾きもんと地酒飲み比べセットを注文。乾きもんの程よい塩味で酒が進みます。たまらない組み合わせです。
ほろ酔い気分になってきたときに、満を持して骨付き鳥が登場。スパイシーで、皮がぱりぱり! 見かけよりも脂っこくなく、歯ごたえ抜群です。一緒に運ばれてきたハサミを使って身を切り分けるもの楽しく、あっという間に食べ終えました。
結構おなかはいっぱいだったのですが、おすすめのとりめし(スープ付き)もどうしても食べたくて注文……。鳥の出汁がしみ込んだ炊き込みご飯で、ぺろりと平らげ夕飯を大満足フィニッシュしました。ほろ酔いで部屋に戻った後、あと片付けを気にせずにベッドに倒れこめる贅沢は旅の醍醐味のひとつです。清潔なベッドで眠りにつき観音寺での一日を終えました。
美しい朝焼けと朝食
旅の朝はゆっくり眠るつもりでいても、高揚感でいつもお日さまと一緒に目が覚めます。風呂にお湯をはり体を温めます。バスタブは深めでアメニティには2種類のバスグッズが置いてあります。風呂のゴム栓をひっかけるフックが取り付けられていました。バスタブのゴム栓を邪魔に感じることもあるので、ありがたい。
ホテルの丁寧なおもてなしを感じてうれしくなりつつ、カーテンを開けるときれいな朝焼けが見えました。
朝ごはんは洋食と和食の2種類からチョイスできます。モリモリご飯を食べていると、ホテルのスタッフから「昨日はよく眠れましたか? 今日はどこに行かれますか?」と声をかけられました。昨日、飲んでいた私をちゃんと覚えていてくださっていたようです。ほんと、気持ちのいいホテル。おすすめのお土産も教えてもらいました。
驚異の品ぞろえ、JR観音寺駅KIOSK
ホテルスタッフの方に、駅のKIOSKで買える「観音寺まんじゅうとえびせん」がおすすめと聞き、早めにチェックアウトして、徒歩で駅に向かいました。KIOSKといえば駅構内で雑誌や飲み物などを売っているイメージです。小さい店舗には、観音寺市の名産品がたくさん並べられていて驚きました。ホテルの方がおすすめしてくださった観音寺まんじゅうも、えびせんも、昨日唎酒で飲んだ川鶴酒造の地酒「讃岐くらうでぃ」まで並んでいました。
ほかにも、骨付き鳥スパイスやうどんのキーホルダー、うどんスナックを買いました。大満足で車に向かう途中、ホテル前の歩道のマンホールにヤドンを発見。
さいごに
ホテルサニーインは、温かなおもてなしで迎えてくださるホテル。どこか懐かしさを感じました。また観音寺市を訪れてみて、あらためて日本の自然が織りなす美しさに感動しました。ほかにもお遍路さんの札所があるだけでなく、地元の方おすすめの「天空の鳥居」がある高屋神社、ぼっちゃんの舞台である道後温泉などまだ行きたい場所がたくさんあります。次回は、もう少し長めの休暇を取って、じっくりと観音寺に浸ってみたいと思います。
◆この記事を書いたメンバー
ちあきさん
京都に住んでいます。一人旅、料理、手芸が趣味です。乙女建築、工芸品が好きで、素敵なものを求めて日々ふらふらしています。ドライブ旅行が多いですが、最近は鉄道を使った行き当たりばったりの旅も。