赤いビールに生卵入りビール!? ビアカクテルとおつまみでワクワク時間
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こんにちは! “ビールおねえさん”こと古賀麻里沙です。
みなさんはいつ頃からビールを美味しいと感じるようになりましたか? 私は、ビールがまだ飲めなかった20代前半の頃、「とりあえず生で!」にとても憧れていました。私も言いたいな、ビールの苦みを美味しいと感じられるようになりたいな……と思っていたそんなとき、「シャンディガフ」と出合いました。ビールとジンジャーエールを合わせたカクテルなのですが、これなら飲める! とだんだん舌を慣らしていき、ビール人生への幕が開けていきました。今では舌どころか、ゴクゴクと喉を鳴らすほどにまで成長しましたが(笑)
ということで今回の記事では、私のビール旅の原点でもある「ビアカクテル」についてのお話を。いろんな材料を使って、おうちでできるビアカクテルも紹介していきます^^
ピリッと辛い大人のカクテル
おうちでできるビアカクテル、一杯目はまず「シャンディガフ」から! お店で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか? ビールとジンジャーエールを1対1の割合で混ぜ合わせて作ります。ビールを最後に注ぐとしっかりと泡立ちますよ。
ジンジャーエールは、禁酒法時代のアメリカでもお酒の割り材としてよく使われていたそうです。
ビアカクテルを作る上でのポイントは2つあります。
①材料とグラスはしっかりと冷やしておくこと
②割合は目安なので自分好みで調整すること
ジンジャーエールの甘味でビールの苦味がやわらぎ、飲みやすくなります。生姜のピリッと効いた辛味もいいアクセントに。イギリスでは昔からパブで飲まれていたそうなので、おつまみはフィッシュアンドチップスにしました! おうち時間充実のために手作りおつまみにも挑戦です。
サクサクの衣が香ばしい! そして中身はフワッフワのたら。バジルを効かせたので香りも良く、パクパクと進みます♪ そしてほくほくのポテトも塩が効いていて美味しい~! シャンディガフとの相性も抜群です。
レシピはこちら▼
[材料]
・たら切り身……200g
・バジルソース……大さじ2
・衣
※小麦粉……50g
※片栗粉……50g
※粉チーズ……小さじ2
※卵……1個
※ビール……100ml
[作り方]
①タラの切り身をバジルソースに30分ほど漬け込んでおく。
②※を全て混ぜ合わせ、衣を作る。
③①に衣をつけてさっくりと揚げたら出来上がり!
ついでに冷凍のポテトも一緒に揚げました♪
ビール豆知識①「アメリカの禁酒法」
1920年にアメリカではアルコール依存症が問題となり、禁酒法が発令されました。ビールはアルコール度数0.5%以下のニア・ビアと呼ばれるものだけが許されていたんだとか。その後、1933年のフランクリン・ルーズベルト氏が大統領の時に禁酒法が廃止に。「私にはこれがビールのための楽しい時間になるだろうと思えるよ」という言葉も残しているそうです。
何年間もビールが飲めないなんて、ビール好きな私にとっては考えられない……! 今の時代の日本に生まれてよかったです(笑)
赤いビールに挑戦
2杯目は「レッドアイ」を作ってみましょう! こちらもビアバーなどでよく見かける定番のビアカクテル。ビールとトマトジュースを1対1の割合で混ぜ合わせます。トマトジュースの濃厚な旨味と酸味でビールの苦みがマイルドになるので、ビールの独特な苦みが得意ではない……という方におすすめです。
今回、ビールは「よなよなエール(ヤッホーブルーイング)」をチョイスしました。香り高いエールタイプなので、ビアカクテルに華やかさを与えてくれます。さらにお好みでレモンや胡椒を加えるとスパイシーな味わいに。
食事との相性も良いので、トマトとパプリカを使って可愛らしいおつまみを作ってみました。
とろーりチーズに、トマトとパプリカの甘味、そして厚切りベーコンのジューシーな旨味が口の中に広がって、どんどんどんどん箸が進みます。「レッドアイ」にもトマトと胡椒を使っているので、トマトを使ったおつまみは間違いなく合うペアリングなんです。
レシピはこちら▼
[材料]
・ミニトマト……3~4個
・パプリカ……1個
・厚切りベーコン……100g
・オリーブオイル……適量
・ブラックペッパー……少々
・チーズ……お好みで
[作り方]
① パプリカの上部を切り取り、種を抜く。
② 食べやすく切ったトマトとベーコンをパプリカに詰めて、オリーブオイルとブラックペッパーで味を調える。
③ パプリカの器が倒れないように、入りきれなかった分はお皿に盛ってバランスを取る。
④ 上からチーズをかけて200度のオーブンで20分ほど焼いたら出来上がり。
ビールの豆知識②「レッドアイの由来」
「レッドアイ」という名前の由来は諸説あります。
よく聞くのは、二日酔いで目が赤くなった人が迎え酒として好んで飲んでいたという説。トマトは胃腸の働きを促進してくれることと、お酒を飲んだ時に頭痛や吐き気などを引き起こす「アセトアルデヒド」という成分の働きを抑えてくれることから、二日酔いに効果があるといわれています。
また、もともと生卵を割り入れるカクテルだったようで、生卵を割り入れたときにグラスの底から見える卵黄が赤い目に見えるから、という説もあるようです。赤い目というとなんだかちょっと怖い気もしますが、栄養豊富なドリンクであることは間違いなさそうですね。
爽やかデザートカクテル
続いてはヨーグルトドリンクを使った、デザート感覚で飲めるビアカクテル 「ハイジ」。
ビールとヨーグルトドリンクを2対1の割合で混ぜ合わせます。黒ビール、ピルスナー、白ビールで3種類作ってみました! どれが一番美味しいかな~?
う~ん。
(……飲み比べ中……)
これーーーっ!
私が一番気に入ったのは、黒ビールと混ぜたこの一番左端のビアカクテル!
「ブリュードッグ ゾンビケーキ(ブリュードッグブルワリー)」というビールを合わせたのですが、チョコレートのような甘い香りが特長です。最初にコーヒー牛乳のような甘くてほろ苦い味わいがあり、その後にやってくるヨーグルトの酸味が爽やか~。味のバランスが絶妙です。
でも一番飲みやすいのは、右端の白ビールと合わせたビアカクテルかな。ビールは、「水曜日のネコ(ヤッホーブルーイング)」を合わせました。白ビールの柔らかな甘みとヨーグルトの酸味がうまく馴染んで、何の抵抗もなくスルスルと入ってくる感覚です。ビールが苦手な方も挑戦しやすいと思います!
ビールの味わいをしっかりと楽しみたいなら、断然、真ん中のピルスナーを使ったビアカクテル。「サッポロ生ビール黒ラベル(サッポロビール)」と合わせてみたのですが、麦芽の甘さや香ばしさ、そしてホップの苦味がほんのりと残って美味しい! ヨーグルトの酸っぱさも感じられ、後味はまろやかです。
ぜひ好きな組み合わせを探してみてくださいね。
最後に変わり種!? 生卵入りビール
生卵を飲むなんてロッキーじゃないんだから……と思いつつ、好奇心から作っちゃいました。
その名も、「エッグビール」!!! ネーミングはそのまんまですね。味が全く想像つきませんが(笑)
グラスに卵黄を入れて潰し、上からビールを注いで……
混ぜます。
卵とビールが混ざり合って優しい色合いになりました。濃厚な卵プリンのような香りです。飲むのに少々勇気が必要ですが、意を決して……ゴクリ。
ん? んんっ!? まろやかな口当たりと、マイルドなのどごし! ビールが全体的に柔らかくなった印象です。これは完全に好き嫌いが分かれそうです(笑) 私は……別々の方が好きかも(笑)
ビール豆知識③「適度の飲酒は体にいい?」
ビールは美味しいけれど、健康面も気になりますよね。1981年にイギリスのマイケル・マーモット氏が、お酒を飲みすぎる人、または全く飲まない人よりも、適度にお酒を飲んでいる人の方が死亡率が低いという研究結果を発表しました。アルコールが血液中の善玉コレステロールを増やして動脈硬化を防いでくれる効果があるんだとか。1日の飲酒量と死亡率の関係をグラフで表すと“J”の形になることから、一般的に「Jカーブ効果」と呼ばれています。
覚え方は「まぁ、もっと(マーモット)飲めよ」「行くばい(1981)!」
なーんちゃって。もちろん、飲みすぎは禁物なので適量を楽しみましょうね。アルコール度数が5%のビールであれば、一日の適量の目安は500mlです。
ビアカクテル、いかがでしたか?
定番カクテルから変わり種まで、そのまま飲むビールとは全く違う味わいを楽しめるビアカクテル。今日紹介したのはほんの一部です。割合を変えてみたり、自分オリジナルのカクテルを作ってみたり、楽しみ方は無限大! カクテルに合わせておつまみを考えるのもワクワクしますよ♪
家にいる時間が長い今、家飲みのプロになるチャンスかもしれません。ビールについて学ぶのもいいですよ! 私はビールの歴史や種類を改めて勉強し直して、ビール愛をさらに深めています。もちろんビール片手にね。