

お祝いの席にふさわしい
華やかななれ寿司飯寿司[北海道~北陸]
北海道や津軽地方など寒冷地方で作られる、魚や野菜の保存食。酢をまったく使わず、もち米を発酵させて作る自然乳酸発酵で、なれ寿司の一種です。荒巻鮭など塩漬けした魚と野菜や山菜などを交互に漬け込んでいく彩り豊かな1品で、正月料理や祝いの場にも用いられてきました。
奈良時代に生まれたといわれる寿司は、各地の風土を取り入れながら、めでたい日に食べる“ハレ食”としてさまざまに発展しました。山には山ならではの海には海ならではの寿司があり、どれもとても魅力的。今回は12のご当地寿司をピックアップしていますが、全国にはまだまだおいしいお寿司がたくさん。各地自慢のごちそうを召し上がれ。
ひと口にいなり寿司といっても、西と東とでは形が大きく異なります。東では四角い俵型が定番ですが、関西では三角形が当たり前。東はかつて海苔巻きのような長い棒いなりがカットされていたため、それが変化して俵型、西はキツネの耳もしくは稲荷山の形として三角といった説があります。