秋におすすめ! 紅葉の絶景を求めて日帰りロングライドの旅
こんにちは! トラベルライターの土庄です。11月に入り、全国各地がいよいよ秋本番になっています。毎年この時期になると計画したくなるのが、自転車に乗って紅葉の絶景を見にいく旅。「1年で最も気持ちいい」と言っても過言ではない、秋の自転車旅の魅力とおすすめの旅行先をご紹介します。
目次
秋はロングライド・自転車旅のベストシーズン
私の中で11月は1年で一番自転車に乗るのが気持ちいい月です。夏の残暑は完全に終わり、日中は過ごしやすく、むしろ早朝は寒いくらい。朝のパリッとした心地よい寒さを感じながらペダルを漕ぎ、少しずつ身体を温めていくのも秋の自転車旅の情緒です。
学生時代から秋の自転車旅にハマっていた私は、1限の講義が始まる前まで京都の山間部を自転車で走り回っていました。
秋の自転車旅=好奇心を刺激してくれる冒険
ふと目的なしに自転車で走っていると、普段緑深かった場所がオレンジに色づいているのに気づき錦秋の趣を感じます。一度訪れたことのある場所でも印象が全く変わり、好奇心を刺激されるのです。
感動的な自然景観に出会う秋の自転車旅は、絶景に囲まれた非日常の中で心洗われていく気がします。
季節の変わり目を旅する、山間部や山岳道路の旅
絶景を求める私が秋に自転車で走りたくなる場所は、山間部や山岳道路です。11月は山麓まで紅葉が降りてきます。特に上旬は、標高によって風情が変化する極上のヒルクライムです。色づきが薄い山麓で秋の始まりを感じられたかと思ったら、標高を上げていくとどんどん紅葉が濃くなっていき、頂上近くでは枯れ木が秋の終わりを感じさせます。季節の移り変わりを感じながら旅ができます。
明るさと寂しさが入り混じった道で、1年を振り返りながら登っていく時間は、自身の心の整理ができる大切な時間です。内省しながらのヒルクライムを終えた後、心がすっきりしています。
食欲の秋を解放する自転車旅
もう1つお伝えしたいのが、「食欲の秋を楽しめる」というシンプルなお話です(笑)。自分の力で漕ぎ続ける自転車旅は、カロリーをたくさん消費します。ふと見つけた食事処を見つけた時には、すでに空腹状態。その分秋の味覚を存分に味わうことができます。
◆花の木
住所:愛知県豊田市富岡町花ノ木1
電話:0565-62-0190
営業時間:10:30~17:30
定休日:火・水曜日
また交通費もかからないので、その分の旅費をグルメに当てちゃおう! という気持ちになります。グルメを目的にするなら、移動手段は自転車がおすすめですよ。しっかり走ってしっかり食べる。単純ですが、これこそ食欲の秋に行く自転車旅の醍醐味です。
◆ぐりとよキッチン
住所:大阪府豊能郡豊能町余野532
電話:0120-7108-39
営業時間:11:00~14:00
定休日:月~金曜日 ※祝日は営業
秋のおすすめ絶景ロングライドコース3選
それでは最後に、私がおすすめする秋の絶景ロングライドコースをご紹介したいと思います。ロングライドの名の通り、走行距離は少しありますが、走りごたえと絶景に富んだ、このシーズンとっておきのコースです。
1. 桜と紅葉を愛でる「川見四季桜の里」(愛知県)
私の地元・愛知県ですすめしたいのが、三河山間部です。愛知といえば名古屋や海側に目が行きがちですが、岐阜や長野の県境ともなっている三河山間部には、美しい里山の風景が根付いています。11月には、四季桜という秋に咲く桜と、紅葉のコラボレーションが見られることで有名です。川見四季桜の里から、紅葉の名所「香嵐渓(こうらんけい)」へ抜けると、走りごたえのある山岳コースも楽しめます。
◆川見四季桜の里
住所:愛知県豊田市川見町
電話:0565-65-3808(豊田市小原観光協会)
営業時間:9:00~16:00
定休日:年中無休
2. 鯖街道の秘境「おにゅう峠」(滋賀県)
福井県から京都府まで続く鯖街道(さばかいどう)。その道の1つになっている「おにゅう峠」は、絵画のような紅葉がみられる絶景峠として、近年人気を博しています。福井側はオフロードでしたが、2020年には全面舗装化され、通り抜けができるようになりました。山肌を埋め尽くす紅葉を眺めながらのヒルクライム。つづら折りを越えた先に望む日本海と紅葉のコラボレーションは感動必至です。国道367号線 鯖街道の道中は、鯖寿司や山菜そば、ピザなど隠れたグルメの宝庫でもあります。
◆おにゅう峠
住所:滋賀県高島市朽木小入谷
◆THE ROVER 薪窯pizza & cafe
住所:滋賀県大津市葛川坂下町149-1
電話:050-7114-9018
営業時間:11:00~売り切れ次第終了
定休日:不定休
3. 関西の屋根をかける「高野龍神スカイライン」(和歌山県)
関西の屋根・紀伊山地に沿って走る「高野龍神スカイライン」。高野山を起点に、龍神温泉まで抜ける第一級の山岳道路で、距離約50km、累積標高1,000m超と中々ストイックなコースです。最高峰・護摩壇山に向かって標高を稼ぎながらポツポツと色づき、途中の展望ポイントに広がる紀伊山地の紅葉は、思わず息を呑むほどの美しさと圧倒的なスケールです。龍神温泉まで抜けると1泊2日以上の内容になってしまうので、日帰りの場合は「道の駅 ごまさんスカイタワー」で折り返しましょう。行きには南海鉄道でワープした九度山駅〜高野山駅も極上のダウンヒルに変わります。麓の九度山駅からヒルクライムをすると、かなり負荷の高いコースになるため高野山駅までは南海電鉄を使って輪行するのがおすすめです。
自転車を始めるなら秋がおすすめ
いかがでしたでしょうか。いささかタフなルートを取り上げてしまいましたが、秋の自転車旅の魅力と、おすすめのロングライドコースをご紹介しました。清々しい気候的に、ふと旅に出かけてみたいという思いが高まる秋は、自転車を始めるのに最適なシーズンです。ぜひ絶景とおいしいものを探しに身近なところからロングライドや自転車旅を計画してみてください。