GWの混雑回避! 渋滞をすり抜けながらも福島を大満喫したドライブ温泉旅

2024年のゴールデンウィークは4月27日~29日と5月3日~6日ですが、4月30日~5月2日にお休みを取れれば最大10連休になります! この機会にお出かけを考えている人もたくさんいると思いますが、どこに行っても渋滞しているという理由から、外出をためらっている人もいるのではないでしょうか。昨年、旅色LIKESライターのERIがGWの期間中に渋滞をすり抜け、福島県で人気観光地やグルメ、温泉を満喫した1泊2日の旅をしたので紹介します。
目次
GWは渋滞を避けて福島県へ
「GWの間にある平日を利用すれば、ひどい混雑を避けられるかも……?」さらに、「自宅がある埼玉県北部から北関東自動車道に入り、東北道へ抜けるルートなら、おなじみの混雑ゾーンを通らずに行けるかもしれない!」とひらめいたので、2023年は間の平日(5月1日~2日)に休みをとって9連休にし、東北方面に出掛けることに。東北方面のどこに行こうかと考えてみて、「2022年に旅色LIKESのイベント『農業旅』のときに行ったいわき市にまた行きたい! その時行けなかった場所にも行きたい!」 ということで、福島へドライブ旅行に決定。旅行間近での予約でしたが、2日はまだ少し空室があり、飯坂温泉のホテルを予約できました。
2023年5月2日、午前7時前に自宅を出発。狙い通り、混雑もなくスムーズに走れて3時間ほどで最初の目的地に到着です。
江戸時代にタイムスリップした気分になれる「大内宿(おおうちじゅく)」

国重要伝統的建造物群保存地区に選定されている
大内宿とは会津若松市と日光今市を結ぶ、江戸時代に栄えた「会津西街道(下野街道)」にある宿場町のこと。茅葺き屋根の民家が立ち並び、江戸時代の風景を現在に残している人気観光スポットです。近隣駐車場の料金は普通車で500円ですが、売上の一部は景観保存、補修、整備のために使用しているそう。

一歩足を踏み入れると、まるで江戸時代にタイムスリップしたような、別世界が広がります。こどもの日が近いこともあり、鯉のぼりが立てられていました。

福島を代表する観光地で連休は混雑しやすい。早い時間に訪れるのがおすすめ
大内宿の名物は、長ねぎをお箸代わりにして食べる「ねぎそば」。お箸代わりのねぎは、薬味としてかじりながら食べます。この日は食べられなかったので、次回こそ食べてみようかな。民家は店舗兼住宅になっていて、実際に住んでいる方がいます。大内宿の景観を守るため、住んでいる方々が屋根葺きの技術習得・継承に取り組んでいるようです。
◆大内宿
住所:福島県南会津郡下郷町大字大内
電話:0241-68-3611
時間:9:00~17:00
お昼はご当地ラーメンを食べに「喜多方」へ

お客さんの列は短め
大内宿から車で約1時間。昼食は札幌ラーメン、博多ラーメンと並ぶ日本三大ラーメンのひとつ・喜多方ラーメンを食べに、喜多方市へ向かいます。「会津喜多方ラーメン館」はお土産処や市内のラーメン店舗を知れる情報館などが入ったテーマ館で、隣には喜多方ラーメン屋「たんぽぽ亭」があります。こちらでお目当てのラーメンをいただきます。

喜多方ラーメンは太めのちぢれ麺で、あっさりした醤油味が特徴
もちもちの麺にあっさりスープがベストマッチでした。これぞ“ラーメンの元祖”という感じでしょうか。無事に名物を食べられて一安心です。
◆喜多方ラーメン館 本館
住所:福島県喜多方市字梅竹1
電話:0241-21-1414
◆たんぽぽ亭
住所:福島県喜多方市梅竹7
電話:0241-21-1477
赤瓦がかっこいい「鶴ヶ城」

子どものころに来たことがあるものの、遠い記憶でほとんど覚えていない
昼食後は会津のシンボル「鶴ヶ城」へ。2011年に天守閣の屋根瓦がかつての赤瓦が蘇り、2023年の4月には天守閣の中がリニューアルされました。旅色のコミュニティ「旅色LIKES」のメンバーの方が、「鶴ヶ城」と桜を掛け合わせた素敵なお写真を投稿していたことを思い出しました。残念ながら桜は見事に散ってしまっていましたが……。それにしても、やっぱり天守閣はかっこいい。赤瓦が映えます。雪に強い瓦にするために鉄分を多く含ませ、赤色になっています。石垣も素晴らしく、日本の土木建築技術ってすごいと感じずにはいられません。

天守閣からは会津若松市街地や会津盆地、磐梯山が一望できる
内部では収蔵品である刀の展示会が行われていたので、たくさんの刀剣を見学。どれも見事で素晴らしく、刃紋が綺麗で見入っていましたが、一方で「こんなので切れたくないな」と思いながら眺めてきました。天守閣の一番上まで登りましたが、やっぱりお城は外から見たほうがかっこいいですね。
◆鶴ヶ城
住所:福島県会津若松市追手町1-1
初めての飯坂温泉を「祭屋湯左衛門」で満喫

広々とした大浴場と3種類の露天風呂が評判
「鶴ヶ城」をさらに北へ進み、飯坂温泉街にある今夜の宿泊地「祭屋湯左衛門」を目指します。福島市内から近く、福島駅から福島鉄道飯坂線で25分ほどに突如現れる温泉街。宿には露天風呂もあり、旅の疲れを存分に癒せます。温泉街のレトロな雰囲気を楽しむのもいいですね。
◆祭屋湯左衛門
住所:福島県福島市飯坂温泉字鍋沢4-1
電話:024-542-2345
宿の近くにある「居酒屋 鶴本」で夕食を堪能

夜は「居酒屋 鶴本」で夕食をとることに。2022年のGWは旅先で危うく夕食難民になりそうだったので、この時期は予約が安全。結果、お店の混雑を避けて過ごせました。

お通しには飯坂温泉の名物「ラジウム玉子」が出てきました。ふわふわの黄身がトロトロの白身に包まれて、とてもおいしい。お好みで塩や醤油で味付けしてもいいそうですが、ふんわりと温泉の風味があったので、何もつけずに食べました。ほか、円盤餃子も名物だとか! けれども今回は食べ損ねました……残念。

「純米生貯蔵酒 てふ」
地元の食材を活かした料理が用意されているので、やっぱり会津の地酒をいただきたい! ということで、会津にある国権酒造の「純米生貯蔵酒 てふ」を注文。スッキリ辛口ながらも、ほんのりと米の甘みを感じられるお酒。とってもおいしかった! 「てふ」とは「蝶」を意味し、蔵のある地域に「オオムラサキ」が生息していることから名付けられました。なんともかわいらしい名前のお酒、色っぽさも感じます。

「純米酒 会津娘」
高橋庄作酒造店の「純米酒 会津娘」は、米の旨味を感じるお酒ですが、まろやかで優しい味わい。こちらもおいしかったです。福島のお酒のおいしさに感激しました。
店主さんが気さくな方で、「飯坂温泉街を訪れる方々をおもてなししたい」「まちのいいところを知ってもらいたい」という思いから、いろいろなお話を聞かせてくれました。昔の飯坂温泉街の様子、震災・原発事故の風評被害、パンデミック。それだけではなく、ご自身の病気もあり、飲食店をしていくうえでたくさんの苦労があったそう。でも、とてもバイタリティがある方で、以前住んでいた自宅を改装し、今は民泊も経営しているとか。
このような話は、旅先だから聞けることだと改めて実感。夕食は外に出てよかったです。女将さんが作る「ラジウム玉子」をお土産に、今夜の宿に戻ります。
◆居酒屋 鶴本
住所:福島県福島市飯坂町湯野字道角14
電話:024-542-3897
時間:11:30~14:00(LO13:30)、17:30〜23:00(LO22:30)
定休日:水曜日
福島土産を買うなら「いわき・ら・らミュウ」へ

翌日は福島に住む知人と会う予定があったので観光地には寄らず、海側を目指していわき市へ。福島県のものが何でも揃う複合施設「いわき・ら・らミュウ」で、お土産を選びます。
福島のお土産が何でも揃います。旅色LIKESのイベント「農業旅」で訪れた「いわきワンダーファーム」で採れたトマトを使った商品もありました。

小名浜(おなはま)漁港の市場に隣接しているため、獲れたての魚介類も豊富。お土産に干物をいくつか買って帰りましたが、やっぱり冷凍していないものはおいしいですね。あん肝の入ったあんこう鍋セットもあったのですが、調理が難しそうだったので断念。また機会があれば買ってみようと思います。
◆いわき・ら・ら・ミュウ
住所:福島県いわき市小名浜字辰巳町43-1
電話:0246-92-3701
時間:海鮮市場通り 9:00〜18:00、海鮮ふるさとお土産通り 9:00〜18:00、海鮮グルメ通り10:00~18:00
定休日:不定休
GWの旅は日付とルート・目的地選びが重要!
混雑が避けられないGWの1泊2日旅でしたが、おいしい料理、お酒、温泉を十分楽しめました。帰り道も下り方面には渋滞が発生していたようですが、上り方面は渋滞することもなくスムーズに帰れたので、渋滞に巻き込まれることもなかったです。今回の旅で得た気づきは、GWの旅では日程とルート・目的地選びが肝心だということ。今回は大成功! 混雑を感じることもなく過ごせました。まだ今年のGWの予定が決まっていないという方は記事を参考にして、素敵な旅をしてくださいね。