TRILL元編集長・橋本夏子さんがレクチャー! 魅力的なタイトルの付け方、読まれる文章の書き方とは
旅色LIKESライターのERIです。毎回さまざまな課題から実践的にライティングスキルを学べる旅色のライター講座。10回目の今回は3度目の登場となるYahoo! グループ女性メディア・TRILLの元編集長である橋本夏子さんを迎え、オンラインで開催されました。ブログや記事を書く際に重要となるタイトルの役割や付け方、そして読まれる文章を書く上で重要なことを学びました。
目次
TRILL元編集長・橋本夏子さん
慶應義塾大学法学部卒業後、読売広告社営業職を経て、出版社へ転職し編集者へ。「Popteen / NIKITA / ar」など一貫して女性メディアの編集に20年間携わる。主婦の友社「SCawaii! / Ray」副編集長を経て、Yahoo! JAPANグループの女性WEBメディア「TRILL」の編集長に就任。女性ユーザー1000名以上、著名人、モデルなどのインタビュー取材約100件、ファッション撮影数1,000件、海外ロケ撮影20回以上を経験。
今回の講座の内容
今回は2023年11月15日(水)19:30~オンラインで下記項目に沿って実施されました。
1.文章を書く前に意識すること
2.タイトルの役割について
3.タイトルの付け方のポイント3つ
4.タイトル作りで入れるべき要素とは
5.実践タイム
6.伝わる文章の大原則について
文章を書く前に意識すること
「そもそも、タイトルや文章を書く前に大切なことがあります」と橋本さん。それは、“ターゲットのニーズに合わせて書くこと”。どれだけキャッチーなタイトルで目を引いても、読み手が興味を持てる内容であるかどうかがカギとなります。自分が何を書きたいか、誰に届けるのか、読み手の期待に応えられているか、の3つを意識して文章に意思を持たせることが大切だということを、まず初めに教えてもらいました。
タイトルは宣伝担当であり、文章のキャッチコピーである
じゃあ、さっそく意識して書いてみよう! と思っても多くのWEB記事は、最後まで読まれることは少ないのだそう(たしかに……と納得してしまいました)。「なので、『本文をしっかり読んでもらい、文中だけに重要なポイントを入れよう』と考えず、タイトルと冒頭のリード文でどういう内容の文章なのかをちゃんと説明することが大切です」と橋本さん。タイトルやサムネイル画像は興味を持ってもらうきっかけを作るいわゆる記事の宣伝担当であり、キャッチコピーなので大事な部分だということを学びました。
効果的なタイトルの付け方のポイントとして橋本さんが挙げたのは3つ。一言で表現できているか、ユーザーの期待感や気になることを押さえているか、記事を読んだ未来をイメージできるか、です。読み手がタイトルをパッと見るだけで、記事の内容が簡単にわかるようにすることが大切なのだ、と橋本さんは強調していました。
タイトル作りは、自分だけで悩まなくてもOK
ただひとりでゼロから考えるのは至難の業。なので、“検索ワード”を意識してみるのもタイトル作りに役立つのだとか。普段から橋本さんもされているそうなのですが、自分がこれから書こうとしている記事はどんな言葉で検索されるのか、を想像したキーワードを実際にサイト上で調べ、検索結果に出てきた記事などを参考にするのも良いそうです。もちろん丸パクリではいけませんが、エッセンスとして取り入れて自分らしいアレンジで表現すれば良いとのこと。このアドバイスは、この講座のあとに提出する事後課題の原稿を書くときにとても参考になりました。既存のWEB記事にはさまざまな表現の仕方があるので、自分だけでは考えつかないような文章を比較的楽に書けたんです……! たくさんのワードが飛び交う世の中で、自分だけで頭を抱え込まなくても良いとは。うれしいアドバイスでした。
時間をおいて読み直すことの重要さ
講座の最後には、伝わる文章の五つの大原則を教えていただき、後日、“この冬おすすめしたい旅先”をテーマに原稿を提出、橋本さんに添削していただきました。戻ってくるまでに少し日にちがあったため、客観的に読んでみると、大原則に沿っていないところがたくさんあり、反省点もよく見えてきました。橋本さんのおっしゃる通り、時間をおいてから見直すということが大切だと実感しました。
おわりに
今回、レポートを書かせてもらったことが講座の復習となり、より深く学べました。前回の江部さんのライター講座でも教えてもらった通り、読み手を意識することが大事なんですね。ターゲットを意識した“共感が生まれる文章”をめざして今回の学びを活かしていきたいです。橋本夏子先生、貴重な時間をありがとうございました。