ギフトによろこばれる人気のおしゃれなお茶11選

お茶を贈るときに知っておきたいこと

贈り物にお茶を選ぶときに、知っておきたい情報をご紹介します。

主な「日本茶」の種類と特徴

「日本茶」とは日本で作られるお茶の総称のこと。その起源は鎌倉時代に、中国から渡来した僧の栄西が抹茶を日本に伝えたことからだそう。その後、戦国時代に千利休により茶道の体系が広まり、江戸時代には煎茶を飲む習慣ができたとされています。

日本茶は大きく分けて、「不発酵茶（緑茶）」「半発酵茶（ウーロン茶）」「発酵茶（紅茶）」の3種類があります。そして緑茶には「蒸し」「釜炒り」の2通りがあり、「蒸し」の中にある「煎茶」「玉露」「抹茶」「ほうじ茶」「玄米茶」など茶葉づくりの工程の違いによって、いろいろな種類の日本茶ができます。渋味や旨み、まろやかさ、香りなど、それぞれ違う特徴をご紹介します。

【煎茶】・・・日本茶の約80%を占める日本茶の代表格。茶葉を蒸す工程で蒸し時間が標準的な「煎茶」と蒸し時間がその2〜3倍長い「深蒸し煎茶」の2種類があります。深蒸し煎茶は長く蒸すことで渋みを抑えており、まろやかで濃い味を楽しみたい方におすすめです。

【玉露】・・・一番茶の新芽が伸び出した頃より20日程、日光を遮った茶園(覆下園)で栽培した生葉を煎茶と同様の工程で製造した茶。うま味が強く、苦渋味は少なめで、「覆い香」と言われる独特の香りが特徴です。

【ほうじ茶】・・・一般的な煎茶の収穫時期よりも遅い時期に摘まれたものを「番茶」と呼び、その「番茶」や「煎茶」を焙じたお茶が「ほうじ茶」です。香ばしい香りと味が特徴。また、高熱で焙じるためカフェインが昇華し、カフェイン量が少ないのも魅力です。

【抹茶】・・・玉露と同様に覆下園で栽培した生葉を、蒸してから揉まずに乾燥し、茎や葉脈を除いたものが「碾茶」。これを臼で挽いて粉末にしたものが「抹茶」です。渋みの中に上品な旨味が広がる味わいが特徴です。

贈り物としての「お茶」

お茶のセットは、人を選ばず日持ちするのでギフトにぴったりです。これまで地味な印象が強かったパッケージも、最近では、いろんな味が試せるセットやおしゃれなものなど、種類も豊富になっています。しかし以前は、お茶は弔辞の際に利用されるイメージが強かったため、お祝い事への贈り物には不適切と考えられていました。

一方で、常緑樹の新芽を使うことから「お芽でたい」と考えられ、結婚祝いや出産祝いでは縁起がいいと考えられることも。地域によって考え方は異なるので、お茶の贈り物をする際はよく調べてから贈るのがいいでしょう。

お茶を贈るときは相手の好みやライフスタイルに合わせて

産地の気候や土壌で風味が異なり、銘柄ごとのファンが多いのがお茶。好みがわからない場合は、とりあえず日本三大茶である「静岡」「宇治」「狭山」のお茶を選ぶのがおすすめです。また何種類か詰め合わせたタイプを選ぶのもいいでしょう。そして、目上の方には、高級緑茶のギフトがおすすめです。

贈る相手が忙しい方ならば、手軽に飲めるティーバックタイプもよろこばれます。お茶にこだわりがある方へは、淹れ方にもこだわれる缶入りの茶葉タイプを。おしゃれな急須など、茶器といっしょにプレゼントするとギフトがより華やぎます。

お茶の保存方法

お茶の賞味期限はだいたい1年くらい。未開封の状態であれば、一般的に賞味期限から数ヶ月〜1年経っても、味や香りはやや劣化はしますが、飲むことができるようです。一度開封すると、茶葉は酸化してしまうので、購入する際2週間〜1ヶ月以内程度で飲み切れる量を購入するのがよいでしょう。

お茶はとてもデリケートな食品なので、保存方法に十分注意する必要があります。味を損なう主な原因となるのが「湿気・温度・酸素・光・におい」の５つの要素。自宅で日本茶を保存する際にも、これら5つの要素を茶葉から遠ざけることが、お茶の美味しさを保つポイントとなります。 パッケージが未開封であれば、日本茶は袋のまま保存することが可能です。湿度や温度を一定に保ち、かつ匂いや光も遮断できて劣化を防ぐことができる、冷凍庫での保存がベストです。

ただし、茶葉を常温で解凍すると、茶葉に結露が発生して湿気が生じるので、一度冷蔵庫で保存してから解凍するようにしましょう。開封後は茶葉の容量に見合った茶筒や、密閉できるパックに移し替え、空気を抜いた状態で保存することが大切です。また、夏場は風通しの良いところに置き、冬場は暖房器具の側には置かないこと。湿気を吸収しやすいので、多湿な場所も避けましょう。そして茶葉は、脱臭剤として活用できる利点がありますが、周りの匂いを吸収してしまう性質があるため、保管する際には強い匂いの食品と一緒に保管しないようにしましょう。

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日本の文化でもある日本茶のギフトを送ってみては

ペットボトル入りなどのお茶が主流になってきた現代。でも、あたたかいお湯で淹れたお茶は格別な味わいで、心も落ち着きます。おいしいお茶の贈り物をして、日ごろの感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。