【2023年最新版】プレゼントにぴったりな人気の日本酒ランキング27選

日本酒を選ぶ・贈るときに知っておきたいこと

昔から縁起の良いものとされている日本酒は、贈り物にぴったり。相手により喜んでもらえる日本酒を選ぶために、最低限これだけは知っておきたいという豆知識をまとめました。

日本酒の種類

日本酒は大きく、「特定名称酒」と「普通酒」（または「一般酒」）に分けられます。「特定名称酒」とは、酒税法によって定められた所定の要件をクリアした高品質な清酒のこと。よく耳にする「本醸造酒」「吟醸酒」「純米酒」の総称です。「特定名称酒」はさらに8種類に分類され、「麹米（こうじまい）」の使用割合が15％以上、原料米は農産物検査法によって3等以上に格づけされた玄米、またはこれに相当する玄米を精米したものに限られるなど共通点があります。

この条件を満たした上で、原料に醸造アルコールが使われている「本醸造酒系」「吟醸酒系」と、醸造アルコールを使わず米と米麹（こめこうじ）だけで造る「純米酒系」に分けられています。醸造アルコールとは、でんぷんや糖類を原料とするアルコールのこと。防腐剤として用いられていた時代もありましたが、現在はお酒の劣化を抑え、後味をすっきり整える目的で添加されています。

＜それぞれの種類について＞

■本醸造酒系…本醸造酒、特別本醸造酒

■吟醸酒系…吟醸酒、大吟醸酒

■純米酒系…純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒

■本醸造酒…精米歩合70％以下の米と米麹、原料米総重量の10％以下の醸造アルコールを原料としているお酒。本醸造酒のうち、香味および色沢がとくに良好なもので、「精米歩合60％以下の米」または「特別な製造方法」で造られたお酒が「特別本醸造酒」と呼ばれます。

■吟醸酒…精米歩合60％以下の米と米麹、原料米総重量の10％以下の醸造アルコールを原料とし、よく精米された米を低温でゆっくり発酵させる「吟醸造り」で醸したお酒。吟醸酒は60％以下、大吟醸酒は50％以下の精米歩合。ちなみにこの基準を守っていなければ、ラベルに「吟醸」「大吟醸」と表記できない決まりがあります。

■純米酒…「純米酒」は、醸造アルコールが添加されていない、米と米麹だけで造られるお酒。純米酒のうち、香味および色沢がとくに良好なもので、「精米歩合60％以下の米」または、特別本醸造酒と同様の「特別な製造方法」で造られたお酒が「特別純米酒」、精米歩合60％以下の米と米麹を原料とし、吟醸造りで醸した、固有の香味や色沢が優良なお酒が「純米吟醸酒」と呼ばれます。

種類によって味はどう変わるの？

「本醸造酒」は辛口でキレのある味わいのものが多く、食中酒としても広く用いられています。「吟醸酒」は、「吟醸香（ぎんじょうか）」とも呼ばれるフルーティで華やかな香り、雑味のない繊細な味わいが特徴です。

「大吟醸酒」は原料米がより磨かれ、雑味のもととなるタンパク質や脂分が削り取られているため、よりクリアな味わい。「純米酒」は、米由来の旨味とコクが堪能できるどっしりとした力強い味わいのお酒です。「特別純米酒」はより磨かれている米を使うので、雑味が少ないうえ、米の旨味とコクがしっかり味わえるお酒が多いようです。「純米吟醸酒」は、フルーティで華やかな吟醸香と同様に、米由来の旨味とコクが味わえるお酒です。

また、一般的には「甘口」「辛口」という分け方をしますが、これは糖分の多さが関係しているわけではありません。本来は「日本酒度」と「酸度」の数値によって分けられているのですが、わかりにくいので、米の養分がたっぷりと濃く残った日本酒が「甘口」で、アルコール分の多いさらっとした日本酒が「辛口」と覚えておくとよいでしょう。

日本酒の賞味期限

実は日本酒には、賞味期限表示がありません。アルコールの殺菌作用によってすぐに腐食が進まず、長期間の保存が可能なため、賞味期限の表示義務がないのです（表示されているお酒もあります）。代わりに日本酒のラベルに表示が義務付けられているのが、製造年月です。製造年月から時間が経っている日本酒でも、開栓前であれば健康上は問題なく飲めることが多いのですが、味わいには変化が出てきます。通常の日本酒は、製造年月から約1年であればおいしく飲むことができます。

ただし、これはお酒をしぼった後と瓶詰め前の2回、「火入れ」という加熱処理を行った日本酒のことで、火入れをしていない「生貯蔵酒」の場合は約9ヶ月が目安。栓が開いていない日本酒は基本的に常温保存で問題ありませんが、紫外線が当たらず、温度が上がりすぎない場所で保存し、栓を開けたら冷蔵庫に入れて、できるだけ早く飲み切るようにしましょう。

日本酒を贈る時の選び方

贈り物にする日本酒は、相手の名前の文字をとった銘柄やラベル、相手の出身地で造られたお酒、思い入れのある言葉や数字などが名前に入っていると、相手を思って選んだ気持ちが伝わります。シーンに合わせて選ぶことも大事で、結婚や出産、新築祝いなどおめでたいシーンでのギフトなら「寿」「福」などの文字が入った縁起の良い銘柄を選ぶと喜ばれるでしょう。

一升瓶には「一生」とかけあわせて末永い幸せを願う意味が込められていますが、神社や婚礼の場でおなじみの「樽」で贈ると、よりイベント感やスペシャル感が増します。酒樽は、慶事全般で使用できます。お祝い事では、2本の一升瓶を紐で縛り、一つにまとめ「二本縛り」で贈ると縁起が良いとされています。そのため、おめでたいシーンではあえて箱を使わずに二本縛りにした日本酒を持参する人もいます。

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日本酒の香りと味わいをじっくり堪能できる、豊かなひとときをプレゼントしましょう。

おだやかな時間を過ごせる甘美な味わい、どこかなつかしい香り、芳醇で豊かな余韻…。日本酒の魅力って、奥深いですよね。大切な方への思いが伝わる極上の逸品をぜひ見つけて贈ってみてくださいね。